解決されたゲームとは(強解決)

ゲーム情報学

解決されたゲーム(Solved game)

解決されたゲームとはゲーム中のある状態においてプレイヤーの結果が(勝ち、負け、引き分け)を正しく予想可能なゲームのことです。

超弱解決(Ultra weak)

初期状態のみで、両方のプレイヤーが完璧な意思決定をした場合に最初のプレイヤーの結果(勝ち、引き分け、負け)が証明されるゲームです。ほかの状態においてはわからないため、勝利戦略は不明です。

ヘックスゲームなど(9×9までは弱解決)

弱解決(Weak)

初期状態から対戦相手の考えられるあらゆる動きに対して、最初のプレイヤーの結果(勝ち、引き分け)が証明されるゲームです。最初のプレイヤーは完璧な意思決定が求められます。すべての状態を求めるには状態数が多すぎる場合やアルゴリズムが難しい場合にこの解決がされます。

チェッカーなど

強解決(Strong)

すべての状態に対してプレイヤーの結果(勝ち、引き分け、負け)が証明されるゲームです。ゲーム中、勝つ状態を選んですすめるとそれは完璧な意思決定になります。純粋な意味の強解決において、将棋や囲碁などのゲームは計算機資源の記憶容量に限界があるため、現在の技術では絶望的です。

状態数のすくない二人零和完全情報ゲームなど

このサイトでは強解決されたゲームを取り扱う予定です。

参考

ゲーム情報学概論 - ゲームを切り拓く人工知能 - | コロナ社
ゲームは,古くから人工知能,認知科学の中心的な研究テーマとして扱われてきた。本書では,まずこの研究分野の基礎的な知識と歴史を押さえ,それを支える重要な理論について述べ,デジタルゲームの応用分野まで概観する。

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